木揺葉子のつれづれ日記

思ったことを思ったままに。

日本の教育って…~国立大入試の日に思う~

こんばんは、木揺 葉子です。

日付が変わって、今日は国立大入試の日ですね。
受験生の皆さん、新型コロナやら花粉症やらで体調管理が大変な今年、ここまでよく頑張られましたね!どうか自分を信じて、力を出しきってください。答案用紙は志望大学へのラブレター。思いの丈をぶつけてきてください!

ここから先は受験生は読まないように!!

木揺は二度、大学受験しました。一度目は第一志望だけを受けるという無謀なことをやって、浪人して二度目も第一志望はダメで、第二志望の私立大学に行きました。
最終的に大学院で第一志望の国立大に行きましたが、振り返ると、私は第二志望大学の方が様々な面で合っていて楽しかったし有意義でした。

でもそんなことは受験生の頃にはわかりません。15、6年くらい前この日がどんなに恐ろしく緊張する日だったことか…今も夢に見るくらいです。。

さて。そんな日にひとつ思うこと。

先日、あるイベントで、オランダとデンマークの教育について、現地在住の専門家の方々からお話を伺う機会がありました。たくさん感激したことがありましたが、そのうちのひとつを紹介します。

ニールセン北村朋子さんのお話です(趣旨をまとめたものです)。

デンマークの学校に通う息子は英語が得意でしたが数学が苦手でした。先生からは『君は英語が得意で素晴らしいね。そこをどんどん伸ばしたらいい。数学は、もし将来必要が出てきたら、数学の得意な友達に助けてもらえばいいんだから。良いところを伸ばしましょう。』と言われました。どの先生もそうでした。」

このお話を聞いたとき、鳥肌が立つのと同時に、ふと自分を許せたというか、肩の荷が降りる感覚がありました。

実は私は数学が大の苦手です。小学校1年生の算数から苦手でした。というか、相対的にいつも算数のテストの点が低かった私は、「お前は算数ができない」と親から言われ続け、自分でもそうだと思い、何かに蓋をしてしまったのが始まりでした。

逆に、国語や社会科や英語は得意で、いつも満点近い成績でした。ならば数学は諦めればよかったのに、親からも先生からも
「算数・数学を頑張りましょう」と言われ続け、できないコンプレックスをずっと抱えながら大学受験までを過ごし、また色々間違って理系の分野を志してしまったことで、未だに数学の呪縛から解かれていない、という状況です。

そんなわけで、これまでの人生、「数学ができない、私」として生きてきてしまいました。

もし、私の親や教わった先生が、デンマークの先生のように言ってくれていたら。
もし、日本の教育が「全体的に満遍なくできることを是」として子ども同士を競わせるのではなく、デンマークのように「それぞれが自分の得意なところを伸ばすことで全体が補い合う」ことを目指してそれぞれを伸ばしてくれる教育だったら、私は「英語が得意な私」と自信を持って、コンプレックスを感じずに生きられたかもしれない。

人間だもの。得意不得意があって当然ですよね。

今、5歳の子どもの教育について、色んな国の話を聞きながら考えています。そして、こんなふうに思いがけず自分自身の人生を振り返ったりしているわけです。。

2月25日。人生をかけた受験に臨む皆さんに、それぞれの幸せに繋がる道が拓けますように。